現在、日本の衣料消費量は世界有数となっており、季節の移り変わりや激しい流行の変化で消費と廃棄が繰り返されています。
しかし、逆にそうした廃棄される衣料であっても必要とする国があるのも現実です。
再利用できる衣料は、発展途上国を中心とした多くの国の人々から求められているのです。
綿素材の肌着類は「ウエス(=機械メンテナンス用雑巾)」として産業界から求められています。
再利用出来ないダメージの激しいものも「フェルト原料」として自動車の内張り材や住宅の防音材、断熱材として活用されています。
このように需要が拡大しているにもかかわらず、日本における廃棄された衣料のリサイクル率(回収・資源化率)は、繊維総排出量の約10%しかありません。
また、紡績工場、アパレル製造工場などから出る産業廃棄物を利用し寝具の中綿、作業手袋に再利用されています。ガラスビンや古紙などと比べても、これからもっとリサイクル率を上げることができ、可能性を秘めた材料と言えます。もっと、リサイクルへの意識を高めれば、より豊かな社会になると私達金原商店は考えます。
繊維リサイクルの内容
Tシャツや肌着など綿率の高い衣料品
「工業用ウエス」…工業用の拭布(雑巾)
※使い古された木綿の古着やタオルから作られた「ウエス」は、繊維が柔らかく吸収が良く、手になじみメンテナンスには最適。
スーツやコート、リユース不能品やウエス材にならない衣料品
「反毛」…フェルト、反毛わた
※不要になった繊維などを専用の反毛機械を使って、もう一度わた状に戻すことです。回収された古衣料の約30%が反毛されリサイクルされています。
紡績工場、アパレル製造工場から出る産業廃棄物
「反毛」「ガーネットわた」…寝具中綿、フェルト
「残糸」…作業手袋
「再生ポリエステル綿」…寝具中綿、フェルト
有限会社 金原商店 SDGs宣言
当社は国連が提唱する「持続可能な開発目標(SDGs)」に賛同し、SDGsの達成に向けた取り組みを行っていく事を宣言します。
2020年11月12日
有限会社 金原商店 代表取締役 金原 正芳
SDGsの達成に向けた取り組み
雇用
当社で働くすべての人が働きがいを感じて人間らしい仕事が行えるよう社内体制を構築します。
その中で総労働時間の抑制や高齢者就労促進を推進して多様な働き方の選択肢を広げてまいります。
(具体的な取り組み:65歳以上の継続可能な職場提供、全従業員へ原則定時退社推奨)
社会への配慮
近隣地域に対して騒音対策のため工場稼働時間は時間帯を配慮して操業を行ってまいります。
(具体的な取り組み:17時以降の工場稼働停止)
環境対策
繊維工場から排出される繊維くずを買取、リサイクル率の向上に努めてまいります。
(具体的な取り組み:廃棄繊維、古着の回収)
製品
リサイクル繊維を用いて工業用ウエスやフェルト原料の製造販売に取り組み、リサイクル率向上に貢献してまいります。
(具体的な取り組み:古着を利用した工業用ウエスの販売、不要繊維を反毛し寝具中綿を製造)